2013年2月8日金曜日

熊本市中央区・心生 麺商人・麺商人らーめん

心生 麺商人・麺商人らーめん = 心生 麺商人 =

 「麺商人らーめん」 600円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★★★
 スープ満足度:★★★★★
 具の満足度 :★★★☆☆
 総合    :★★★★★

 『王ちゃん亭』を後にして、本来の目的地『麺商人』へ向かいます。2009年11月末オープンのこのお店、地図検索でヒットしてリサーチするほどに気になりはじめたので、県庁に私用があったついでに歩いて遠征することにし、競輪場近くの道を水前寺公園を目指して歩きはじめます。

 熊本を初めて訪れた半世紀近く前に足を運んだ記憶がまだ鮮明に残る、水前寺公園入口前の土産物店街を横目に見ながら南下して電車通りを横切り、江津湖への道を300メートルほど進むと、交差点に面したビル1階に焼き鳥居酒屋があり、『ラーメン』と染め抜かれた幟も見えてきました。

心生 麺商人・外観 ありゃ?もしかして、焼き鳥屋がやってるラーメン??しかも屋号が違ってる?と思ったものの、『葦善』のごとく居酒屋風ラーメン店もあったりするのでそのまま幟目指して歩くと、焼き鳥屋が入るビル1階のそのあたりだけ、たたきのコンクリートの色がまだ新しく別のお店らしいのでそのまま行くと、一見して洋食系のようなお洒落な外装のお店がありました。屋号が書かれた看板が見当たらない(実は、とても小さな看板があったことが写真から判明)ものの、ラーメンの写真が表に1枚貼り出され、「ガンガン商い中」と書かれた木製の看板も表の壁に立てかけられていたので、目的地に間違いなさそうです。

心生 麺商人・店内『心生』の文字 入った店内も実にクールでお洒落。厨房に向き合うカウンター席の一番奥に先客一人でしたが、私もカウンターの反対端に陣取ることにして、店内をあちこち観察。奥の壁には大きな書が掲げられています。『ん生』とか『人生』とか読めるような毛筆の崩し文字ですが、お店のブログによるとその文字は『心生』(^^;。そういえば屋号通称は『麺商人(めんしょうにん)』ながら、正式には『心生 麺商人』。この『心生』には由来があるそうで、お店のブログ『熊本ラーメン~麺商人~のヨメ日記♪』から引用します。

《以下2013年1月7日の記事から引用:改行位置は変更》 『心』という字を、デザイナーの方が“昇り龍”に見立てて飾り文字にしてくださいました(中略)店長がまだ独身の頃に、とある方から頂いた御言葉でいつも店長の念頭においている言葉だそうです。“一杯のラーメンに、心で生きる『魂』を込めて…”この言葉は、そんな一杯のラーメンに対する店長の想いが込められたものなんですね~ と同時に、自分の手で造るラーメンを食べてくださる全てのお客様への想い、“お客様との約束”であると考えているそうなんです~《引用終わり》

心生 麺商人・麺メニュー 閑話休題。麺メニューはシンプルに4種類だけ。基本メニューの『麺商人らーめん』のほか、『赤にんにくらーめん』『和風とんこつらーめん』昨年11月末からの新作『ネギちゃーしゅーめん』です。メニューには『(2012年)10月をもって終了致しました』と上貼りされた『こがし黒マー油らーめん』が残っていましたので、メニュー変更があるようです。他に餃子のメニューも置かれていました。

心生 麺商人・イラストつき貼紙 換気扇の音で声が聞き取りにくい旨、かわいいイラストつきの貼紙があったので、大きめの声で『麺商人らーめん』をオーダーすると、厨房の若い男性オーナーが元気にお返事してくれました。注文したのに返事がないとか聞き返されて言葉を繰り返すとか、ちょっとしたことでお客さんに不快な思いをさせないよう、あらかじめ注意を促してくれる配慮がとてもいいと思います。

 3分ほどで『麺商人らーめん』がやってきました。まずスープ。滑らかでコクがあり、コラーゲン感たっぷりでありつつ、後にベタつかないスッキリとした感じ、変な甘みの後引きもなくてこれはいいです!若いオーナーの店にありがちな強めの塩分で欠点を隠すようなことも全くなく、麺の風味を引き立てる完成度の高いスープは、文句なし★5つ。

 続いて麺。熊本のラーメンとは少しタイプが違って、かん水が多めなのか卵つなぎなのか黄色がかって少し縮れも入った中太麺は、硬めでしっかりとしたコシと食感も感じられて、おお~っ!一番好みのタイプではないですか(^O^)。やはりコシがヘタッた麺は苦手で、こういう麺を食したいと私は思っています。ちなみに、メニューに書かれた何かの文字には上貼りがされ『申し訳ございません。麺の茹で加減は受けておりません。』としっかり目立つように手書き文字が書き加えられていて、この硬めの麺はオーナーのポリシーなのでしょう。断固支持の★5つ。

心生 麺商人・店内カウンター席 トッピングは自家製らしいチャーシュー2片と1/8サイズ焼き海苔1枚、焦がしニンニクチップに、後は定番の刻みキクラゲに刻みネギで、ゆで卵はありません。チャーシューはバラ肉のようで脂身が多い部位ですが、そのトロトロ感が麺やスープとよく馴染んでいい感じです。量対価格比でやや物足りない感じがあるものの、チャーシューの質でカバーして標準の★3つです。

 全体としては、完成度が高い要素をバランスよくまとめ、個性を感じる麺もいい感じであること、細部まで行き届いたオーナーの目配りが醸し出すラーメン店離れした雰囲気や洗練されたセンスは抜群で、トータル★5つの満点です。『大将軍』といい、市内中心部から少し離れたところに、いい味があるものです。

 外壁に貼られている駐車場案内図によると、お店前の交差点を対角線に渡った角にある学習塾の東隣に5台停められるスペースがあるそうですが、徒歩での訪問ですから場所は確認していませんし、ストリートビューはまだ開店前の2008年の画像なので(2013年2月現在)、こちらでも確認できませんでした。

所在地住所:熊本市中央区出水3丁目4-18
電話 番号:096-364-6377
営業 時間:11:30~14:30、18:00~20:30
店 休 日:不定休(休む場合は日・祝が基本)
サ イ ト:http://ameblo.jp/miyuco-house/ (オーナー奥様のブログ『熊本ラーメン~麺商人~のヨメ日記♪』:営業案内を頻繁に掲載)オーナーもブログをお持ちですが、お店の情報はあまり掲載されずプライベート仕様のようです。

0 件のコメント: